本を出版するということはすごく大変そうなイメージがありますが、実際には作品を執筆してからどのような流れで出版まで進んでいくのか、その全てを理解している人は少ないのではないでしょうか。
ここでは、自費出版の流れと、出版社に出版を依頼する上で準備しておきたい点などについてまとめています。

まずは業者への連絡から

自費出版をすることを決めたら、まずは出版社に連絡をして、出版の依頼をします。このときに、自分の作品はどのようなものであるかを説明する必要がありますが、小説を含め作品を一言でまとめることは難しいと思われますので、自分の作品について完結に説明できるよう準備をしておきましょう。
また、出版社を探す場合は、いくつかの出版社に連絡をして見積もりを取ったり、実際に話をしてみることをおすすめします。自分が大切に温めてきた作品を出版するわけですから、熱意を持って仕事をしてくれる出版社に依頼をしたいですし、出版社によって予算もさまざまですので、1社のみの見積もりで決めてしまうのはあまりおすすめできません。インターネットから簡単に見積もりを出せるサイトもたくさんありますので、まずはより多く情報収集を行いましょう。

出版までの流れは意外とスムーズ

すでに出来上がった作品を出版するので、実際に販売を開始するまでの流れは意外とスムーズです。プロの作家の場合、売れる作品にするために編集者が作品を何度も読み込み、度重なる修正を行った上で出版されますが、自費出版の場合はこうしたチェックや修正は入らないので、時間を要することはあまりありません。
ただ、最終校正の段階で、出版社が「ゲラ」という試し刷りをくれますので、この時のチェックは入念に行なう必要があります。出版社ではこのチェックはしてもらえず、誤字や脱字があってもOKを出してしまったらそのまま本刷りに入ってしまうので、1ページ1ページを真剣にチェックし、見落としのないようにしましょう。このときに文章の修正をしたい場面があっても対応してもらえますので、内容についてもよく確認してください。
本刷が終わったら出版されますが、基本のプランのみの場合は、出版社は販売まで行ってくれません。オプションで販売サービスをつけることで独自の販売ルートを通して売り出してもらえます。この費用は意外と高くつきますが、まったく自分の販売ルートを持っていない場合は利用するほうが効率的に本を売ることができますので、検討してみるとよいと思います。