昔は自費出版を請け負う会社はさほど多くなかったように思いますが、最近はインターネットで検索をすると、驚くほどの数の出版社がヒットします。それぞれの出版社によってアピールポイントは異なりますし、自分が売りたい作品と合う、合わないという点も重要です。
ここでは、自費出版をする際の出版社選びについて考えてみたいと思います。

費用が安いことは必須

まずなんといっても、自費出版をする上で重要となるのは費用です。「これは絶対に売れる」と確信している作品であれば、ある程度まとまった数を販売したいですよね。数が多ければ多いほど費用も高くなりますので、出版にかかる費用が安いということは必須条件だといえるでしょう。ただ、料金が安ければよいかというと、決してそういうわけではないので注意が必要です。例えば、出版における販売のサポートが充実した会社でないと、いざ本を作っても売れませんし、紙の質や装丁のセンスなどはとて重要になります。できれば、各出版社が出版している本を実際に書店で手に取ってみて、その作品の出版にかかった費用を出版社に問い合わせてみることをおすすめします。装丁はもちろん、文字の印刷の美しさも作品の魅力に大きく関係してきますので、こちらもしっかりチェックしましょう。また、販売ルートをどのくらい持っているのか、何店舗の書店においてもらえるかなどを確認し、それぞれの内容と費用を比較した上で、どの出版社を選ぶか検討してください。

少数からの出版が可能であればリスクも小さい

小説を出版する人の場合は特にいえるのではないかと思いますが、出版数があまり多いと、費用などのリスクが高くなります。もちろんまとめて出版するほうが1冊あたりの費用は安くなるのですが、売れるかどうか不安のある作品を出版する場合は、あまり多く刷ってしまうと売れ残ったときに困りますし、費用が無駄になってしまいます。最近はかなり少ない数から出版を請け負ってくれる出版社があるようですので、自分の希望している出版数に妥協せず、その数で出版を引き受けてくれる出版社を選ぶことをおすすめします。とはいえ、大手の出版社になるとあまり少数では受けてくれないところもあるようですが、大手には販売ルートをたくさん持っているなどのメリットもありますので、最終的には自分の目的に合わせて出版社を選ぶのが一番よいようです。